金曜日にサッカー日本代表監督にオシム氏が晴れて決定した。私も「オシム語録」を読んで含蓄の深さや行間の幅広さに感動し、親友に勧められて一気に読んでしまった。それまではまったくオシム氏のすごさをまったく知らなかった。またオシム氏は言葉の重さも教えてくれた。戦争すら引き起こすことが可能な言葉は慎重に発しなければならないことを痛感した。なんとなく思いついた語録を一つだけ紹介し、その語録に対する私の心のねじれも紹介する(笑)。
2003年4月 故障者が続いたチーム状況について社長に発言した言葉である。
「肉離れ?ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出す時に肉離れしますか?準備が足りないのです。私は現役時代、一度も起こしたことがない。」
この言葉には、選手の自覚が足りない、走る体力が足りない、頭を使って効率的に走らない、その他にもこの表現に詰まっていると思う。足りない部分は私のサッカー知識と想像力不足だと思う。
オシム氏は現在の戦力に決して文句も言わないし、補充の希望も出さないし、常にジェフにいる選手の成長を信じていた。もちろん同じ練習もしないし、頭を使って選手を育てた。だから今のジェフの強さがあるのだと思う。もの(選手)を欲しがらないすごさは感動的である。
記者会見でも「日本は他の国の真似をしないこと、日本人の利点を生かし、「日本化」することが大切。」というまたまた含蓄のある言葉を発してくれた。これはサッカーだけではなく、「日本の品格」や「日本人の道」にも共通すると私は思った。
中東情勢が悪化する中、無意味な世界一周卒業旅行に出かけ、砂漠で「ラクダに乗って楽だ。」とバカな発言をし失笑を買い、プレスリーの真似をしてはしゃぎ、ブッシュにたしなめられるどこかの国の総理大臣に聞かせてあげたい。
閑話休題。1990年、旧ユーゴスラビアの監督としてワールドカップで各連邦国の首脳(ユーゴは当時、民族紛争が耐えない7つの連邦国だった。)から「自分の国の選手を使え。」と圧力を受けていたそうだ。
その時の判断が、本選の初戦という大切な試合にもかかわらず(しかも相手は強豪西ドイツ)、各国首脳の言いなりになってバランスの欠けたチームでわざと望み、予定通りの大敗(1-4)。あんたたちの言うことを聞くとこういうことになることを証明したわけである。
それからは周囲を黙らせ、自分の思い通りのバランスのある布陣で臨み予選を突破した上にベスト8。やろうと考えても実践できることがすごいとしか言いようがない。
しかし、最後に私の心のねじれ(?)を紹介しないと終われない(笑)。本当に野うさぎは肉離れしないのだろうか?本当は肉離れをおこしてライオンに食われてしまった野うさぎがいるのを我々が知らないだけなのではないだろうか?野うさぎの生態を知らない私にはなんとも言えない。でも決してオシム氏を否定しているわけではなく、行間の広さには感動を覚える。
でも、自分もこういう言葉で語れるとしたら、語ってみたい欲望がある。会社では今でも浮いているが理解できない人間達からはさらに浮くんだろうな(笑)。
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